外宮参拝のこと伊勢神宮 外宮の参拝|門前のうなぎ店 喜多やからの覚え書き
当店は外宮の門前で、明治43年から百十六年、営んでまいりました。
毎日、参拝を終えた方をお迎えしています。
案内所ではありませんが、門前の店として見てきたことを、少しだけ。
Notes from a shop that has stood at the gate for 116 years.
なぜ、外宮が先なのか
伊勢神宮の参拝は、外宮から内宮へというのが古くからのならわしです。「外宮先祭(げくうせんさい)」と呼ばれ、神宮のすべての祭典も、まず外宮から始められます。
理由は、外宮に祀られる豊受大御神が、内宮の天照大御神のお食事をつかさどる神(御饌都神)だからです。食事を調える神へ先にご挨拶を申し上げてから、内宮へ向かう。その順序が重んじられてきました。
神饌は御飯三盛、鰹節、魚、海草、野菜、果物、御塩、御水、御酒三献と品目が定められ、それに御箸が添えられます。
─ 伊勢神宮 公式サイト「日別朝夕大御饌祭」より。外宮のご鎮座以来、約1500年間、朝夕二度、一日も欠かさず続けられている神事です。
神に供える食事にも、箸が添えられる。その門前で、私たちは箸で鰻を焼いています。偶然ですが、この店が長くここにある理由の一つのように思っています。
箸焼きのこと / Read more参道は、外宮は左側を
参道の中央は正中(せいちゅう)——神さまの通り道とされています。中央を避け、端を静かに歩きます。外宮は左側通行、内宮は右側通行が基本です。
お参りの順序は、正宮 → 別宮。外宮の宮域内には、多賀宮・土宮・風宮の三つの別宮があります。正宮でご挨拶を済ませてから、別宮へ足を延ばしてください。
所要時間の目安は、外宮が約30分、内宮が約60分。外宮から内宮へはバスで15〜20分ほどです。
混まない一日の組み方
当店はご予約を承っておらず、12時前後と土日祝は必ず混み合います。参拝と食事を無理なく収めるなら、この順がおすすめです。
- 早朝、外宮へ05:00 — 08:00
神宮は早朝5時から開門しています。人の少ない時間の参道は、まったく別の場所です。伊勢市駅から外宮まで徒歩約6分。
- 別宮と、外宮参道を歩く08:00 — 11:00
多賀宮・土宮・風宮へ。宮域外の月夜見宮は伊勢市駅から徒歩約6分です。せんぐう館で式年遷宮を学ぶのもこの時間に。
- 喜多やへ11:00 — 12:00
開店直後の11時台が、最もお待たせせずにご案内できる時間です。焼き上がりまでお時間をいただきますので、ゆっくりお過ごしください。
- 内宮へ13:00 — 16:00
外宮前からバスで15〜20分。五十鈴川の御手洗場、おはらい町・おかげ横丁もこの時間に。
逆に、午後に外宮を参拝される場合は、14時以降のご来店が比較的スムーズです。なお当日仕入れた分がなくなり次第、閉店とさせていただくことがございます。
歩いて行ける場所
伊勢神宮 外宮
3 min on foot豊受大神宮。衣食住と産業の守り神、豊受大御神をお祀りします。当店の目の前です。
月夜見宮
from Iseshi Sta. 6 min外宮の別宮のうち、唯一宮域の外にあるお宮。伊勢市駅の北側、静かな住宅地の中に鎮まります。
せんぐう館
by Geku外宮の勾玉池のほとりにある神宮の博物館。二十年に一度の式年遷宮と、そこに集う技を知ることができます。
外宮参道
at our door伊勢市駅から外宮へ続く通り。食事処と土産物店が軒を連ねています。
伊勢神宮 内宮
bus 15–20 min皇大神宮。天照大御神をお祀りします。宇治橋、五十鈴川の御手洗場、そしておはらい町・おかげ横丁へ。
猿田彦神社
near Naikuみちひらきの神。内宮へ向かう途中、時間があれば立ち寄られる方の多いお社です。
このページは、外宮の門前で商いを続けてきた一軒の店として、見聞きしてきたことをまとめたものです。 参拝の作法や祭典の詳細については 伊勢神宮 公式サイト、 観光の情報については 伊勢市観光協会 をご覧ください。 当店は案内所ではございませんので、詳しいご質問にはお答えいたしかねます。あらかじめご了承ください。