The Filial Eel
孝行鰻孝行鰻の物語|伊勢に伝わる親孝行の民話|うなぎ料理 喜多や
これは、伊勢の地で語り継がれる、ある親子の物語。
そして、伊勢に鰻が広まった起点とされる実話です。
A tale of a parent and child, passed down in Ise.

むかしむかし、伊勢の地に、病の母と、親孝行な息子がおりました。

母は床に伏せたまま、日に日に痩せてゆきます。息子は、なんとか精をつけてもらいたいと思案しました。

そこで息子は川へ出かけ、鰻を捕らえて帰りました。母に食べさせるためです。

焼いた鰻を口にした母は、少しずつ力を取り戻していきました。

息子は来る日も来る日も川へ通い、母のために鰻を捕り続けました。

やがてその孝行ぶりは、山田奉行の知るところとなります。

天保十三年、奉行は息子の孝心を賞し、銅五貫を賜りました。

この話は「孝行鰻」として、伊勢の地に語り継がれています。